【TSUNAGIの理念と私の心構え】
理念は、ねじれを整えまっすぐな身体にすること。そして元気な人がより元気になり、その家族や周囲の人々、地域や国まで元気にしていくことです。
人の身体は本来機能的で美しいものです。それぞれが繋がりを持ち調和しています。
「悪いところは本当に悪いところなのか」
これまで病院や大学附属治療院などで治療に携わる中、私は治すという感覚に違和感を感じていました。それは症状のあるところを悪いとして、退治しようという考えだったからです。
そこで気づいたことがあります。『人の身体は治っていくもの』です。 例えば傷を負っても、止血という機能が働き血は止まり傷も治っていきます。本来の機能が十分働けば治っていくものです。
では何故治っていかないものがあるのか。それは悪いと思っているもの以外のところに要因があるからではないのか。と気づきがありました。
そう当時は悪いところばかりに注目して、そこをどうにかしようとしか考えていませんでした。
「人の身体は繋がっているという事実」
病院でよく診た疾患に骨折があります。足が折れたりすると、もちろん痛みや制限がありうまく歩くこともできません。体重をかけられない分、反対の足腰や両腕などが庇ってくれてなんとか歩きます。そう、繋がってるから庇うことができるのです。
けど庇いきれないと、反対側の足腰まで痛くなったりします。では、その反対側の痛む足腰が悪いのか。実際は骨折した足を庇いきれずに痛みがでてしまう、要因はその痛む足腰にはないということです。
それからは身体全体を診つつそして痛い部分である局所も診る。身体全体の繋がりを意識することで、身体を尊重するという診かたができるようになり、それが心構えともなっています。
「身体を尊重することと触れ方」
身体の繋がりを意識することで見えるものそして触れ方が変わりました。痛いところを悪いところと捉えてしまうと、悪いところをどうにかしようという意識が働きます。その意識はあたかも、悪いものを退治するという力となりクライアントの身体を実際は壊してしまうことにも繋がります。
痛いところは庇っているところだと捉えると、身体が持つ本来の治癒力を邪魔することなく、その治癒を手伝う触れ方になりました。
「ねじれを整えること、整復とは」
外傷や緊張など身体に力が加わったり、また緩んだりするとき、そこにはねじれが起きます。そして身体はねじれを自己修復できないので、ねじれはそのまま残ります。それが身体の機能を損なう原因です。
例えば突き指でねじれた指は、その指先の血管や筋膜、皮膚をねじります。その部分を補うため、手は位置を変え、腕はさらに位置をかえて庇い、庇いきれないと体幹まで変えて庇っていく。いずれ指と違う場所が庇いきれずに痛みとなってでてくる。そういった経験も多くあります。
ねじれを庇う結果歪みを生み出し、本来の機能を損なうことで美しさも失うこととなります。
だからこそ私がすることはねじれをとること、それが『整復』です。
手をあてて触れていくことで、身体が本来持つ治癒力を邪魔せず手伝うこととなり、身体のあるべき機能は回復され、庇う結果現れていた様々な症状は消失していきます。
そしてねじれから歪んでいた身体は整い本来の美しさを取り戻し、元気な身体がより元気になっていくことに繋がります。
「周囲が元気になる自分へ」
そこに綺麗な花があると、誰しもが心にゆとりをもてるのと同じように、自分が笑顔だったら周りも笑顔になっていき、自分が元気だったら、周りも元気になっていきます。
自分はどうでもいいから相手が良くなればという自己犠牲では、誰も幸せにはなりません。だからこそ、まず自分がありきであり、自分を整えることそして整い機能的で美しくなることは、相手に自然に与えることになり、周囲をより良くすることに繋がると考えています。
自分が整い、自然と相手に与える自分となり周囲がそして地域がより良くなっていく。そういった理念の元、整復を通してお手伝いをさせていただいてます。