整復の魔術師 斎藤彰裕です。
前回のPart3から続いて、美顔整復セミナーでお伝えしていることを書いていきます。
セミナーにてお伝えしている内容
1、感覚への気づき
2、筋肉について
3、整復とは
4、歪みとは(悪い姿勢って本当にあるの)
5、美しい顔にする3つのポイント
6、整復実践
●呼吸もリンパも流れるセルフケア
●内に巻いた巻肩を自分で治す整復
●首の流れ整復
●首のシワを消していくセルフケア
●顔の歪みを感じる方法
●顔の歪みを自分で治すセルフケア
今回はこの4についてお伝えします。
4、歪みとは(悪い姿勢って本当にあるの)
●歪みとは捻れだ
身体が歪んでるなど、歪みはよく耳にする言葉でもあります。けど実際に歪みというと曖昧でイメージしにくいでです。
辞典などでは歪みは物体に外力を加えたときにおこるのび、縮み、捻れなどの体積の変化とあります。
物体を身体に置き換えると、身体に外力が加わると必ず捻れの力が生まれます。
そしてその捻れた状態を前から見たり、横からみたりすると左右の高さなど違いがでてくるので『歪み』として捉えてます。
(捻れて左目が上がってる捻れ太郎君)
簡単にいうと『歪み』とは『捻れ』のことです。
だから歪みとして見えてるということは、どこかが捻れてますよってことです。
●捻れるとどうなる!?
雑巾を絞るイメージだとわかりやすいですが、まず硬くなります。
例えば筋肉が捻れると硬くなります。そしてその筋肉に巻き込まれて、血管や神経も捻れてしまいます。
血管や神経が捻れると硬くなるのはもちろん、捻れて伸びるので細くなってきます。
血管が硬く細くなると血が通りにくくなります。身体の末端だと手足が冷えたり、頭だと偏頭痛を引き起こす可能性もあります。血圧があがる要因にもなります。
神経も同様に捻れて細くなると、電気信号が通りにくくなります。
筋肉の神経だと力が出にくくなったり、目の神経だと見えづらくなったり、指の神経だとしびれを感じるようになることにも繋がります。
内臓が捻れるとその形が変わることで機能も低下して、不調の原因ともつながる可能性があります。
捻れるということは物理的に考えて、物体を硬くかつ細くしていくので、このような様々な不調などにも繋がることがわかります。
歪みは捻れなんだという意識を持つことは大切です。
(歪んでるって捻れてることよ!)
●悪い姿勢ってあるの?
例えばお腹が痛い人は、お腹に手を押さえて前かがみになる姿勢をとったりします。
お腹の痛い人の姿勢は悪い姿勢ですか?
そう聞くと、お腹が痛いから仕方ない、痛みを緩和するためにしてると意見がでます。確かにその通りです。
では猫背は悪い姿勢ですか?
そう聞くと、丸まっていて悪いですね、いい姿勢ではないですね、など意見をいただきます。
けどそれは、他人からみた何かしらの美の基準から言われてることです。自分の身体からみると必要だからそうしているだけです。
その猫背は、お腹が痛い人がお腹をかばうような姿勢をするように、身体の何かしらの要因をかばう(最適化)為にしてる姿勢です。
だから要因がなくなると、猫背になってかばう必要がないのでまっすぐになってきます。そしてその要因は身体のどこかに発生してる捻れであることが多いです。
少なからずかばうために緊張を強いている身体に、背筋をまっすぐにしなきゃとか無理なトレーニングをさせることは、緊張に緊張をうむだけです。それが次第に心と身体を離していくことにもなります。
トレーニングが続かない、ずっとは姿勢をまっすぐに意識できないのは、根性がないとか継続性がないとかの話しではなく、今の身体に必要でないからです。
まずは自分の姿勢や子どもの今の姿勢が、悪いものじゃないという見方からはじめてみてください。
つづく