整復の魔術師 斎藤彰裕です。
前回のPart2から続いて、美顔整復セミナーでお伝えしていることを書いていきます。
セミナーにてお伝えしている内容
1、感覚への気づき
2、筋肉について
3、整復とは
4、歪みとは(悪い姿勢って本当にあるの)
5、美しい顔にする3つのポイント
6、整復実践
●呼吸もリンパも流れるセルフケア
●内に巻いた巻肩を自分で治す整復
●首の流れ整復
●首のシワを消していくセルフケア
●顔の歪みを感じる方法
●顔の歪みを自分で治すセルフケア
今回はこの3についてお伝えします。
3、整復とは
●人の身体の前提
私が考える整復についてです。その前に前提が大切だと感じています。それは
人の身体は本来機能的で美しいもの。
例えば酸素は、大昔の生物にとって毒にも値するものです。また重力は、常に1Gというものがかかっています。
そういった本来地球上は過酷な条件であるにも関わらず、生物は酸素を取り込みエネルギーを作り出せるくらいに利用できるようになりました。また重力に抗するだけではなく、利用することもできるようになりました。
そのような環境の中、人は2足歩行もできるくらいに環境により対応できるようになりました。
それに伴い人体も様々な取捨選択がなされて、必要のないものはなくなり必要のあるものが、必要な形で存在します。
簡単にいうと身体の中も日々生存競争がされてるってことです。
だから身体は機能的にデザインされていて美しいのです。
(美しい!?)
●機能的デザインの例
例えば心臓とふくらはぎです。心臓は血液を送り出すポンプとして知られていますが、ふくらはぎも第2の心臓として下半身の血液を送り出す機能があります。
全く違うところにありますが、ポンプとしての機能があるのでデザインに共通点があります。
それは先が尖ってるところです。
シャンパングラスのような底がとがったいれものに水を注ぐと、勢いよく水はあふれてきます。尖っていることで水の流れる力、重力を利用して血液が流れやすくなっています。
腎臓が空豆の形をしていて2つあり、腹膜というお腹の膜の外にあるのにも機能的な理由があります。(それはまた別の機会に)
このように身体のすべての形には機能的に必要な理由があるということです。
●意識しない部分へのアプローチ
このように身体本来の機能美を再現することが整復だと考えています。そしてもう一つ大切なことがあります。
それは、身体を司っているのは意識しない部分が約95%ということです。
例えばテレビを見るとき、意識するのはリモコンのチャンネルを押すなどぐらいでしょう。
しかし、その間も、食べたご飯があればそれを消化するためにホルモンや神経が働いたりしています。さらに周期的なホルモンの分泌もしていたり、寒ければ皮膚を収縮したりと、無意識下で様々なことが行われています。
このように身体は意識しない部分でほとんど機能しています。
この意識しない部分にアプローチしないと身体は本当には変わりません。
(変わらないぞ!!)
●身体を変える力
意識しない部分にアプローチできるのは、何も感じない力、とても弱い力です。
痛い、気持ちいいというのは意識できるので、身体の5%の部分にしか作用しません。
身体が何も感じない力は、身体にとって心地いいものであり、脳が感じる気持ちいいとは全く違います。
整復はこの何も感じない弱い力で大きく身体を変えていきます。
つづく