整復サロンTSUNAGI
斎藤彰裕(さいとうあきひろ)です。
私が医療系の国家資格を取得して十数年経ちます。その資格取得1年後にあるキッカケから、私の辞書から無くなった言葉があります。
それはとりあえずです。
資格を取った1年後にクリニックでリハビリを担当していた際に感じたことです。
職場にもなれてきたところで、いつも来られる患者さんに電気療法に使う端子を腕にとりつけたときでした。
私「とりあえず電気あてますねー」
患者さん「はい」
いつもより元気がなさそうだったのですが、まあそんなときもあるかと思っただけでした。
その診療終了後にリハビリ助手の方から、
「あの方電気療法が苦手みたいです。ゆってましたよ。」と言われました。
(ショックでお手上げ状態)
その方は苦手だったのを言えずにずっといました。必要な治療ではあったのですが、代わりにできるものもあったのです。
その時思いました。直接触れる手技ではないからって甘くみてた。電気療法とはいえ身体に影響を及ぼすものなのに。
人の身体を診る医療人として、人の身体をとりあえずという感覚で扱っていたことに凄く情けなさと怖さを感じました。
それ以降、まずその言葉を言わなくなりました。その時気づいたことでもあるんですが、普段から結構とりあえずを言ってました。仕事のときやそれ以外の日常生活においてもです。
しかし、その言葉を言わないようにしてから、仕事などの行動そのものも、ちゃんと相手を考えてよりできるようになりました。
特に私達のように人の身体に関わる仕事でれば、クライアントはもちろん人に対して、とりあえずというその身体を無視するような行いはするべきではないと考えます。
また対人関係もよくなったとおもいます。
例えば自分自身が友人に
「とりあえずご飯食べにいこか」
と言われるより
「まずご飯食べにいこう」
と言われたほうが、前向きに考えてくれてる感じが私にはあります。
(ほら!めっちゃ楽しいご飯)
実際にとりあえずと言わないことで、しっかり相手を考えて前向きな行動に移れています。
仕事や勉強も対人関係も想いがどの方向に向いてるかで変わります。
それなら是非とも前向きなベクトルになるよう言葉も選びたいものです。