整復サロンTSUNAGI
斎藤彰裕(さいとうあきひろ)です。
先日神戸にて歯科衛生士、歯科技工士の方々に歯科技術をアップする感覚セミナーをさせていただきました。その前回のブログの続きです。
身体を本当に整えるには
強いと変わるの
歯であったり、肩であったり、足や眼であったり。自分たちが扱う部位の先には全身があるとすれば、どのようにすることが身体を整えることに繋がるのでしょうか。
例えば台所に立っていて、目の前にあるペットボトルを見て持ち上げようと思うときと、今度は冷蔵庫を見て持ち上げようとするときでは足の踏ん張り具合に違いがでます。
まだ持ち上げてもいないのに冷蔵庫を持ち上げようとしたときが、明らかに踏ん張り全身に力が入るはずです。
持ち上げるという1つの動作ですが、持ち上げる前から無意識のうちに準備しています。身体のいろんな動きをとってみても、無意識で制御されているのが大部分です。身体を整えるにはこの無意識の部分から整えてあげる必要があります。
そうなると自ずと相手にかける力は弱くなります。
前回にした犬歯を触れて腕を動かしてみる実験で、今度は力をいれて押してみると動きにくくなります。どんどん力を抜いていくと変わりますが、その弱い力が身体を変えるくらいの力だということです。
手の使い方で全身が変わる
ここまでくると力を込めることが身体を変えることに繋がらないのがわかってきます。ほどほどの弱い力で十分ということです。では実際に相手にコンタクトする手に注目してみました。
これもペアとなり何気なく触れた時や、きちんとした手をつくって触れたときでは、相手の身体の動きが全く変わることを体感していただきました。
特別なことをしていなくても、筋肉への認識と力加減、手をつくる、これだけを整えるだけで相手の身体は良くなってしまいます。
(みなさんでパシャリ)
歯科など道具を使用する職種も多いとおもいます。実際この手で道具をもって触れると、それだけで相手は手で触れたのと同じように緩みます。
道具は手の延長だからです。
また、エッセンスとして肩が凝らない道具の使い方もレクチャーしました。
腕の軸と口腔との関係そして肩の関係を理解するとよくわかっていただきました。
自分の口が開けにくくなる腕だと相手も開けにくくなっていきます。すると相手の肩も自分の肩も凝ってしまいます。
専門職になると専門的な技術を身につけていかなければなりません。だから多くの技術を学ぼうとします。私もそうでした。
ただ、触れ方を変える、自分のあり方を変えることで相手も大きく変わり、自分の技術も結果向上します。
立ち止まって自分に目を向けてみることも大切だとおもっています。