整復サロンTSUNAGI
斎藤彰裕(さいとうあきひろ)です。
先日神戸にて歯科衛生士、歯科技工士の方々に歯科技術をアップする感覚セミナーをさせていただきました。
前回は本当の筋肉の解剖とそこからわかる触れ方の感覚をお話そしてお伝えしました。その第2幕です。
どんな内容だったか目次はこんな感じです。
(とってもいい内容!)
私自身も様々な治療技術を学びました。徒手療法、ストレッチング、トレーニング等。結構真面目なのでどの分野もマスターレベルまで習得しており、それを様々組み合わせてクライアントに対応していました。
ただ、ある時伝えられ気づかされました。自分の身体に意識を向けて、身体の感覚を丁寧に感じていくと、これまでの治療が別次元に向上しました。なぜかを考えてみるとわかったことがあります。それは自分の技術をどう提供するかを考えるだけで、相手の身体がどうなのか感じることを怠り、また自分の身体がどうなってるかも考えていなかったのです。本当の意味で身体に興味をもっていなかったということです。
そういった経験を踏まえて、自身に立ち返り自分の身体を感じ、あり方が変わることで相手もどれだけ変化するかを感じていただく内容にしました。
感覚と身体をつないでみよう
まず一つ目の内容は、手遊びをしてもらいました。私たちの身体には多くのセンサーがあり働いています。例えば目を閉じていても、自分の肘がどこにあるかはセンサーで感じます。そのセンサーが本当に機能してるかどうか、そして機能すると自分の身体にどんな変化があるかを感じてもらいました。
医療職種は手を使いますが、いかに手の感覚が曖昧になってるかがわかっていただけました。そして感覚が鋭くなることで得られる効果も感じていただきました。
こちらは前回にもお伝えした内容ですが、ここを理解しないと身体を無視することになります。
詳しくは過去のセミナー内容にも書いています。筋肉が実際考えてるもの、習ったものとは違いますよということです。
過去のセミナーで筋肉の内容です。
例えば、鉄アレイ2キロを持つのとすごく高価な2キロの備前焼を持つのとでは持ち方に違いがでるとおもいます。
鉄アレイだったらたぶん片手で軽く持つとおもいますが、備前焼だったら両手でとても丁寧に持とうとするでしょう。
対象物がどういったものかを認識をすることで触れ方も大きく変わるということです。
感じてみよう!全身と歯の関係
例えばお腹のみぞおちぐらいが痛い時、胃が悪いのかなと考えます。確かに痛みがあるところは胃の部分なので、まずはそこを疑うのは当然です。その時に左足が悪いのかな?と考える人のほうが少ないでしょう。けど、左足が悪いと考える、それが間違ってるのでしょうか?
今回は歯を触れて身体を動かしていただきました。例えば、まず右手をまっすぐのばし、横から耳につくまで右手をゆっくり挙げてみます。挙げやすさの確認です。今度は右下の犬歯に左人差し指を置いてみます。押さずに載せるだけです。そして人差し指を置いたまま同じように右手をゆっくり横から挙げてみます。
右手の挙げやすさが変化するのが感じられます。挙げやすいと感じたとおもいます。
(歯を触ってます)
犬歯を触れたら右手があげやすくなりました。同じようにして左手や脚なども動かしてみると変化を感じられます。ここで認識してもらったことは、
歯と身体はつながっていること
だから歯の影響は身体にも何かの形ででること。そして逆にも言えて、身体の影響は歯にもでるということです。
歯も全身と繋がり、指だって全身と繋がります。医療職種それぞれ扱う身体の部位が違うことがほとんどですが、全身を扱ってる、診ているということです。
続く