整復の魔術師 斎藤彰裕です。
息がしづらい、呼吸が浅い、寝ても疲れがとれないなど様々な症状を持つ方がセッションにこられることがよくあります。
年のせいかなとおもってしまってる方もいらっしゃいますが、実は若い方にも多く、そしてある大きな特徴を持ってることがあります。
それは夜寝るときはうつぶせでしか寝られないというものです。
かくいう私も20代まではよくうつぶせで寝ていました。なぜだか朝気づいたらいつもうつぶせになっていました。その原因とはなんでしょう?
私がクライアントを診てきた中での見解です。
1、なぜうつぶせで寝るのか。
その原因は胸郭の硬さです。
胸郭とは肋骨や背骨に囲まれた鳥かごのような形をしています。
(この肋骨と背骨と胸骨に挟まれた空間)
この空間はまさしく鳥かごのようになり、中の重要なものを守っています。
それが心臓そして肺です。
肺は人の身体の中でも最も大切な運動である呼吸を担当します。
そして心臓はそこで取り入れた酸素を身体の隅々まで送る担当です。
2、胸郭の役割は
この胸郭が開いたり閉じたりと動くことで、心臓そして肺の動きを助ける役割をします。
(なぜ呼吸ってするのという部分がわかる過去の記事です。これがわかるとより納得です)
https://seifukusalon.xsrv.jp/archives/347
だから胸郭が硬い、動きにくいと呼吸がしづらくなるのです。十分な酸素がないと細胞は酸欠になり疲れやすくなります。
3、息を吸うのと吐くのと
呼吸には吸息と呼息があります。息を吸うことと吐くことですが、どちらのほうが力を使う(エネルギーを消費する)でしょう。
これは特にこの胸郭が硬いかたにあてはまりますが、吐くほうが力を使います。
例えば生まれたばかりのエネルギーあふれる赤ちゃんは「オギャー」と泣いて、息を吐きます。かたや、臨終間際のエネルギーの低い方は最後に息引きとります。そう吐くことはないです。
4、うつぶせに寝てしまう原因は
ではそれが寝てるときにうつぶせで寝る原因とどう関係がでるのか。
普段起きている日中は重力が胸郭全体に働き、また意識的に吐くことができます。しかし、寝ているときはそういった力が働かず息を吐きにくくなります。
吐きにくくなると今度は吸いにくくなり、呼吸がうまくいかず目が覚めることになります。また睡眠中に細胞へ十分に酸素がいき届かなくなり、寝ているけど身体の疲れがとれないことにもなります。
そこで身体は寝ている時にうつぶせ寝ることでこれらの問題を解決しようとします。
うつぶせになって息を吸って、吐くときに身体の自重を利用して胸郭を押ししぼめ、より息を吐けるようにしています。
身体は、胸郭が硬く息を吐けない睡眠中に、うつぶせに寝ることで呼吸を手助けしている。
うつぶせに寝ることは、身体を最適化しようとしているだけです。
胸郭の硬さがなくなり、動きやすくなればうつぶせに寝ることは自然となくなります。
胸郭を柔らかくすることは、非常に大事なことです。
そこで、クライアントにはセミナーやセッションで、たった20秒で柔らかくなる方法をお伝えしています。
続けることで動きやすさがあがります。
また、バストアップをしてる方もいるようです。
次回お伝えします。