整復の魔術師 斎藤彰裕です。
前回のPart1から続いて、美顔整復セミナーでお伝えしていることを書いていきます。
セミナーにてお伝えしている内容
1、感覚への気づき
2、筋肉について
3、整復とは
4、歪みとは(悪い姿勢って本当にあるの)
5、美しい顔にする3つのポイント
6、整復実践
●呼吸もリンパも流れるセルフケア
●内に巻いた巻肩を自分で治す整復
●首の流れ整復
●首のシワを消していくセルフケア
●顔の歪みを感じる方法
●顔の歪みを自分で治すセルフケア
今回はこの2についてお伝えします。
(何やら説明をしている私)
2、筋肉について
◎筋肉はお肉じゃない
脚や腕に触れる、顔に触れる等、身体を触ろうとして触れられる場所はすべて筋肉が存在します。
それくらい身体の大部分を占める筋肉なので、その本当の姿をはっきり意識しないといけません。
実はこの意識の違いが方法の違いを招く結果となっています。
まず筋肉というと一般の方が思い浮かべるのは、スーパーなどに置かれている鶏肉などのお肉をイメージします。
そう、まさしくお肉の『実』の部分を意識します。仮にその『実』を柔らかくしようとしたら麺棒で叩いたり、揉みこんだりすることになります。
こういった形で扱われた筋肉は100%壊れています。中にある筋の繊維も崩れ、流れも悪くなります。セミナーではこの現象を必ず体感していただいてます。
(叩いたらダメよという私)
◎筋肉ってじゃあ何だ
まずこれを意識するには身体の水分量を意識しないといけません。
身体の水分量は成人で約60%といわれます。身体の半分以上は水です。ここまでは知ってる方も多いです。
では腎臓や肝臓といった内臓の水分量はどうでしょうか。
実は約80%です。そうほぼ水分です。では筋肉の水分量はどうでしょうか。
筋肉の水分量も約75~80%です。内臓と変わりません。
ただ、水分量80%といわれても比較するものがないとよくわからないとおもいます。例えばおなじみの食品でいうと豆腐があります。絹ごし豆腐は水分量約89%といわれてます。また木綿豆腐だと約85%です。
内臓や筋肉は木綿豆腐とそう変わらない柔らかさということです。
木綿豆腐を揉んだり叩いたりすると崩れてしまうように、筋肉も同じように壊れます。当たり前の話です。
(みずみずしい)
◎筋肉ってどう扱えばいいんだ
筋肉自体は、木綿豆腐くらい柔らかいものです。筋肉が筋肉として色んな形を為してるのは入れ物である筋肉を覆う膜、筋膜があるからです。
だから筋肉を整えるのに重要なのは、入れ物である筋膜を整えることです。
ただここにも落とし穴があります。それは筋膜の厚さです。
この筋膜の厚さは約0.3mm、さらに細かいところだと0.1mm以下といわれています。
そうビニール袋程度の厚さです。
ビニール袋を整えるなら、強い力だとすぐにグシャグシャになります。
せいぜい優しく伸ばす程度の弱い力、それは手の重み程度になるはずです。
筋肉を肉とイメージすると、叩く揉むという方法に意識が向きます。
筋肉を水袋とイメージすると、優しく触れるという方法に意識が向きます。
実際の身体を正しく意識することが大切です。
◎まとめ
●筋肉は木綿豆腐くらいの柔らかさです。
●筋肉を包む膜は筋膜といい、ビニール袋くらいの厚さです。
●筋肉を整えるには筋膜を整えないといけません。
●筋膜は優しい力、手の重み程度で整います。
(優しい味を楽しむ私)
つづく