斎藤彰裕です。
リンパって大切とはわかってるけど、リンパって実際どんなもので、何をしてるものなのか。そしてどうやって流れてるのかなど前回は説明しました。
今回は実際にどうやって流していくのかの実践にも触れてみます。
1、リンパはポンプで流れる
おさらいとして、リンパ液は身体の一つ一つの細胞が浮いているプールの水のようなものです。
ここに不要なものをだすので、汚れてしまいます。だから常に循環させてキレイにしないといけません。そうリンパ液はいわば循環式プールです。
(だからリンパは大切なのよ♪)
(プールに浮かぶ美しい細胞)
そして通常プールの水の循環はポンプで行ってます。もちろん効率がいいからです。だから細胞のプールであるリンパ液も同様にポンプで流れています。
(リンパもポンプで汲み取るの♪)
このリンパ液を吸い上げるポンプの役割を果たしているのがリンパ節です。イメージとしてはスポイトです。
(リンパ管とリンパ節のイメージ)
スポイトのてっぺんであるリンパ節や、その管であるリンパ管をギュッと押して離すこと、つまり緩まることで、リンパ液は上へと流れていきます。
ここで大事なのは、リンパ液は押して流すのではなくて離して緩まるときに流れるということです。
(押すのが重要じゃなくて、どう離すかが重要よ)
(帯をギュッとね)
2、リンパの仕組みからみた実践方法
スポイトのてっぺんであるリンパ節は身体のいたるとこにあります。
(もう身体中にあるよ)
スポイトのてっぺんであるリンパ節は股関節や脇の下、顎の周辺に多くあります。
腕を動かしたり、脚をつかったり、物を食べたりなど良く動かす部分(関節)に集まっています。
顎や腕、脚をよく動かすことで、もちろん流れもよくなります。
さらにリンパ節は顎や腕の関節に多いので、その周辺の筋肉を緩めながら関節を機能的に動かすことができるとポンプがしっかり働きます。
(緩めて動かすから勝手に流れるのよ♪)
今回は顎周りの筋肉を緩めながら関節を動かす方法を実践してみます。
3、顎周りの実践編
ここは歯を食いしばったり、片方で噛むクセがあったりする人が多く、結構ガチガチなことがあります。
(だからこそリンパの流れは大切♪)
まずはチェックしてみます。
顎のリンパ節は図の矢印の部分に多いです。ちょうどフェイスラインの部分であり、これを下から矢印のように軽く押してみてください。硬くて痛い、指が入らないなどは筋肉が硬くなっていてリンパも滞ってると言えます。
そして次にほっぺたを押してみてください。押して歯茎の感触があれば柔らかいですが、感触がしない場合は硬いです。
また、笑顔を作ろうとしてみて上手く口角があがらない場合も硬いです。
(口角が左右対象)
これまでのチェックは、左右差が見られるだけでもリンパの滞りがあると言えます。
ここから実践です。
①矢印のフェイスラインを手のひらで包みこむ。
フェイスラインに中指をあてがい、そっと包み込むように手をあてます。
※手はそっと添える程度です。決して押さえようとしないように。
(こんな感じで全体を包むように優しく)
スポイトのてっぺんであるリンパ節を押さえる力は、手を添えてるその手の重みで十分です。
②手を添えたままで口を5秒かけて開ける。そして5秒かけて閉じる。
手を添えたままにすることで、顎周りの筋肉に刺激を与えることができます。そして5秒かけて口を開け閉めすることで、顎周りの筋肉を含めお顔の筋肉全体が緩んで張りがでてきます。
(口をあけるときは、手を離しちゃダメ)
筋肉は伸び縮みするのが特性なのでゆっくりと伸び縮みさせてあげることでその特性を取り戻し、本来の筋肉に近づきます。
そして関節を十分動かすことになるので、ポンプがしっかり働きリンパが流れやすくなります。
4、脇の下の実践編
こちらも関節を動かすことで流れがよくなります。ここは胸郭とよばれるところで、身体の他の部分と違ってとっても関節が多く機能的に動くようになっています。
ここの実践は呼吸とも関連します。以前の記事にもやり方は記載してますので参照してください。
うつぶせでしか寝られない人の本当の原因と改善セルフケア2
とても簡単なことですが、継続してみるとリンパが流れる以上の別の効果もでてきます。
是非お試ししてください。
斎藤彰裕